2013/05/13

Brick Oven Completed #1 / 自作石窯完成しました(石窯作成記前編)


  

ついに石窯が完成しました。2012年の6月に開始して結局10ヶ月もかかってしまった。完成1ヶ月くらい前から火は入れて遊んでたんですが、 ようやく上段調理室の扉も完成させました。いやー長かった。って、完成したの結構前なんですけどね。

というわけで、作成開始からの軌跡を辿ってみたいと思います。えらい長くなりますよこれは。3つのエントリに分けることにします。

ちなみにこれはハウツーという体裁は取らないので見てもすぐには同じものは作れないかもしれません。その際にはコメントをいただければと。

ちなみに製作過程の更に多くの写真をFacebookのアルバムに掲載していますので、興味があれば是非見て下さい。 

2012年6月 - 作成開始

全ての始まりの6月。確か新白河原人で守村大氏が石窯を作ってるのを読んで触発された記憶が。ネット上で色々検索し、ネットの石窯界(?)では知らぬ人のいない石釜太郎氏に図面をいただきちょっとサイズを変えて作成開始。


思い立って作成開始した昨年の6月。まずは基礎から作りました。場所を確保してね。砕石をなんとなくどかしてみました。



踏み固めて砕石敷いて枠作って鉄筋置いてね。ランマーとか無いので踏み固めるだけでした。あはは。。。


適当にブロック置いてね。ここでちゃんと水平出さなかったのがすげー後で面倒なことになったんだ。。。



んでセメント流しこんでね。セメントなんていじるの生まれてはじめてだからもうガッタガタですよ。へへへ。。。


というわけでいきなり思い立ってセメントの洗礼にやられた6月でした。まだまだレンガの大変さとか全然知らなかったわけで。

2012年7月 - レンガ積み事始め

基礎がなんとなくできたのでレンガを積み始めます。そんな7月。


200個耐熱レンガが届きましたよ。コメリの通販で買いました。200個以上買うとすごく安い。ちょっと余る予定。


レーザー水平器があったので水糸を今更張ってみました。これ、最初から絶対やるべき。



とりあえず1段目仮組みしてみる。いいじゃん。イメージ沸くね。


んじゃ積んでいきます。まだ置くだけだけどね。初めてのレンガワークに四苦八苦。。。コテとか初めて使うっつーの。


頑張って水平取ります。基礎がガタガタなので前と後ろで目地の厚みを変えて調整。すげー耐熱セメントがもったいないわけです。


とりあえず1段目完成の図。このあとの地獄のレンガ積みをまだこの頃の俺は知らない。。


この頃はこんな治具を作ってご満悦でした。



こんなふうにセメントを盛れば効率いいだろうとかね。高さも一定になるだろうとかね。ネットで見て真似したんだっけな。ですが、はっきり言って、こんなのが役に立つような気がするのは最初の最初だけです。効率悪いことこの上ない。速度の面でも、セメントの消費量も。後半一切使わなくなった。



高さは水平器を使いつつゴムハンマーで叩いて調整します。つまり、ふわっとセメントを盛っておいて潰して調整。潰しすぎるとその間にセメントの水分が全部レンガに吸い込まれちゃうので、全部外して再度やり直し。。。この頃はしゃぶしゃぶの貧調合が使いこなせなくて、やたらにぎっしりした調合にしてた。後半は耐熱レンガには貧調合めの方がいいのがわかってだいぶ水の割合増やしてました。



縦の目地は上からこんなかんじでセメント入れました。正しいやり方かどうかはわからん。予めレンガの側面にセメント塗って出来ればいいんでしょうが、アサヒキャスターでそんな芸当はできねーっす。よくあるフワフワのソフトクリームみたいなモルタルじゃ全然ねーっす。



縦目地はこんな感じになります。 まあいいじゃん。キレイキレイ。


 んで四苦八苦して7月末に5段目到達。


飽きてきたこの辺で新しいことやります。このままだと当然開口部の上が積めないので、アングルと鉄筋使って補強します。


んでこんな感じ。7月はここまで。

2012年8月 - 屋根、調理室焼

この頃は順調で8月は結構色々進みます。雨ざらしにしたくないので屋根の作成を始めたり、型枠にアサヒキャスターを流しこんで調理室の焼床として巨大な板を作ってみたり。


恒例のジョイフルホンダで屋根の骨組みとなる単管パイプその他を入手します。いろいろな単管ジョイント用の部材も揃えました。


まずはメインの支柱をこんな感じで敷地の裏側の土留めブロックに立てます。アンカー打ってサドルで曲げ単管の基部を固定。かん太くんの強力サドル使用。


105°の曲げパイプを使ったのでこんなかんじになります。屋根の勾配はこの角度になるって寸法。


前側の支柱はベースを使った上でこんなかんじでセメントで埋めます。このうえに砕石戻す。長さは三角関数使って必要な長さに切断してある。


さて支柱を立てたので次は横の梁の取り付けになるわけですが、1人で作業してるのでこんな感じで片側をゴムバンドで固定してもう片側を金具(カチックス使用)で固定していきます。何事も工夫です。

というわけで骨組みはこんな感じで完成。横棒は全部単管より細いメッキパイプを使用して重量及び費用軽減。

さて、屋根は部材の発注でお盆明けまで進展なし。よって9段目に使用する調理室の焼床の作成に取り掛かります。


コンパネで型枠を作ります。厚みはレンガと同じ65mmで。ここにコテ塗り用じゃなくキャスティング用のアサヒキャスターを注ぎ込みます。


気合のセメント25kg袋手捏ね。めっちゃ疲れます。結局この型枠いっぱいにするのに70kg分使いました。。。大体計算通り。


型枠が広がっちゃうのでハタガネで固定。中央部は多分たわんでて分厚いでしょう。。。本来はバイブレーターとかで振動させて気泡を抜くらしいですが、そんなものは無いのでゴムハンマーで叩いたりしてなんとなく悪あがきしました。とりあえず乾燥待ち。


そうこうしてるうちにレンガは8段目まで積み終わり。


さていよいよ型枠を割ってみます。あまりにも重くて倒すしかできないので、タイヤを置いてその上に。おお、いいじゃない!


コンパネに触れてた部分はツルツルピカピカ。素晴らしい!しかし気泡が抜けきれてないのでところどころに穴が。これは後ほどセメント扮を穴に詰めてその上に霧吹きという技で結構カバーできました。


それでは積みます、9段目。セメントをこんな風に置き、重みで潰れちゃうだろうと思い鉄筋も入れてみる。流石に100kgを超えるであろう板を1人では持ち上げられないので、弟を呼んでの一発勝負。


そして9段目こんな感じ!いいじゃないの。あまりにも重いもので、ちゃんとセメントとくっついたかどうかがどうでもいいようなそんな具合。


そして10段目まで完成させて、8月の作業は終わりました。

結構いい感じで進んでいるようですが、このあとアーチや扉や煙突やいろいろ面倒な作業がまだまだ続くんです。レンガ積んでるだけって今思えば幸せ。。。

次回につづく。

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