去年の話ですが、Austinに出張中にあっちで購入してきたThru Hikerの900フィルパワーダウンキルトキットを使用して、キルトをMYOGった記録です。軽くて頼りになるキルトが完成しました。
- 総重量: 731g(含スタッフサック)
- ダウン: 900FP White Goose Down x 510g
- 生地: Pertex Quantum(シェル)、M45(ライナー)
- サイズ: 縦183cm x 首周り122cm x フットボックス周径96cm
* 900フィルパワー3シーズンダウンキルトのMYOGの様子はこちら。
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900フィルパワー(らしい)ダウンを今回は18oz(510g)用意しました。これでスペック的にはNunatakのArc Expeditionに匹敵する、-15℃以下まで耐えられる想定。素材はPertex QuantumとM45をチョイス。房室は12とします。一応設計図を書いてどの房室に何g分のダウンを入れるかとか決めてたんですが、それどころじゃなかったです。元々キットのダウンは12ozなので、1.5倍に増量しました。
届いたキットの勇姿。パンパンや。パターンとかは付属しません。
まずは生地の採寸をします。スペース取ります。。。
ライナーの採寸が終わったらそのまま上にシェルの素材を重ねて写し取りました。
テープを使う事自体は移しやすいし直線取りやすいしでいいと思うのですが、ガムテープを使ったのは失敗でした。ノリが残って最悪です。もっとノリの弱いテープを使うべきでした。
切ります。
No-See-Umのメッシュでバッフルもを作成します。何センチにしたっけな。今回のようにムチムチのダウンはバッフルを入れないとロフトが潰れてしまうので。
バッフルをライナーに縫い付けます。
こんな感じ。
ライナーへのバッフル縫い付けが終わったところ。生地が引き攣れちゃってますね。 糸調子が悪いのか押さえが合ってないのか針が太いのか?
更にバッフルをシェル側にも縫い付けます。順番考えないとダメですね。
もう少しでシェルへのバッフルの縫い付けが完了。
バッフルが終わったらサイドを片側閉じます。耳が残って不格好(かつUL的には無駄?)なのですが、作業性とダウンの封入を考えて三つ折縫いにしました。
さて、それではいよいよダウンの封入作業に入ります。
これで半分。浴室で作業しました。最初はダウン濡らしてやろうとか考えていたのでね。。。この方法賢いかと思いきや、ダウンが全然水を吸いません。ダウン全体をきっちり濡らさないと量の管理ができないので。ですが濡れません。結果、ヤケクソで目分量となりました。
ダウンは濡れに弱いとか良く言いますが、こんだけ水を吸わないわけで、本当に水に弱いのか?と疑問に思いました。水に強いんじゃないのか?
もうこれ、地獄ですよ。早く終わりたい一心。バランス?さあどうなんだろう?みたいな感じ。
最初の6室にダウン入れてみましたが、乾燥するまでバランスが確認できず。。。2日位乾燥させたかな。もう濡らすのはやめました。
乾燥してバランス取ってみた最初の6室。まあいいんじゃないでしょうか。
後半戦。今度は濡らしてないのでもっと悲惨。
房室の中はこんな感じ。メッシュのバッフルで隔てられています。
さて、何度か入れたり戻したりをして12室ダウン封入完了。かなりそれっぽいですね。いつの間にか首部分のバンジーコードもついてます。いつやったっけ?
フットボックス作りました。構造良くわかんないので考えるのはやめて、ボトム部の周径に合わせて座布団みたいな感じで作製。ダウン使いすぎで封入不足。。。
そんでもってなんとなく取り付けました。まあいいんじゃないでしょうか。
更にウエスト上部で固定するストラップというかコードを取り付け。
というわけで完成しました。結構期待以上のムッチリ感!
今のところ-10℃くらいまでしか使用してませんが、快適でした。キルト自体初だったのですが、ホントにこれで背中寒くないんだなと改めて関心しました。なかなか満足なMYOGでした。
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言わずもがなですが、今回のプロジェクトは以下のサイトに影響されて着手しました。大いに参考にしています。
厳冬期用900FPキルト、自作 | Wander-Z
更に設計と実際の作製には下記のサイトに非常に助けられました。前者の図面に手を加えたものを使っています。
Quilt
My Homemade Hiking Quilts | The GPS Geek
ロフトの高さと耐温度の換算表。
ZPacks.com Ultralight Backpacking Gear - 20 and 30 degree 900 Fill Power Down Sleeping Bags