2013/01/29

Make My Climbing Holds #3 / クライミングホールド自作(キャスティング編)



前回からの続きです。いよいよ作成した型にレジン(ポリエステル樹脂)を流しこんでホールドを作ってみます。

さて、これが前回必死で爪でフォームの残骸を剥がしたシリコン型です。この2つでやってみます。


どのくらいレジンを使えばいいのかわからないので、事前に水を注いで容量を確認しました。


やってから気づきましたが、シリコンなんでマジックで書いても落ちちゃうんですけどね。。。別途写真で管理しよう。



そして今回使う激安レジン(4kgで2,000円!)とその硬化剤。


更にアクリル絵の具。ネットで収集した情報だと"Acrylic paint works best" とあったので。


あとハリボテを塗装する時に使った硅砂。これも混ぜます。1:1で混ぜようと思っております。レジン節約です。砂のほうが安いし。

さて、そんじゃやってみます。ヨーグルトの容器があったのでそれを使って、200g測ります。2つで360mlのシリコン型なので、そんじゃ砂を160g入れればいいかとかざっくりした計算です。まあ砂を混ぜるって事について全然わかってないんですけどね、この時点では。


そこにアクリル絵の具を入れます。今回オレンジを選択。今持ってるホールドに無い色なので。




あれっ?全然混ざらないぞ。なんだこりゃ。塗料が溶けきらずにラメの如く残ってしまう。。。

えーい知らんわ、と硅砂も入れます。


混ぜて混ぜてこんな感じ。硅砂を入れると色が黒っぽくなります。うえええ、なんかすげえ汚い色。オレンジとは程遠いぞ。。。


ままよ、とそのまま型に流し込みます。よいしょっと。


もうひとつも。


んで数時間放置。写真じゃわからないけども固まってきたみたい。硬化中はめっちゃ発熱します。熱くて持てないくらい。

世の中には120秒とか180秒とかで固まるレジンがあるようですが、これは全然そんなすぐには固まりませんでした。砂と塗料を入れてるので規定の1%よりも多めに(1.8%とか)に硬化剤を入れてるのですが、それでも数十分は液体のままでした。


型をめくってみると、なんだか良さげなテクスチャが。


ポコンと取り出してみると、おお!すげえ。ホールドだよこれ。表面のテクスチャは適度なザラザラ感で言うことなし。フローラルフォームが定番になってる意味がわかりました。でも色が微妙。。。


裏側は道路の端っこのコンクリートの部分にこすりつけて平らにしました。


さて、なんとかそれっぽくなった1ショット目ですが、以下のように色々反省点があります。
1. まず、ワッシャーを入れ忘れたこと。M10のワッシャーを入れてキャストするんですが気が急いてすっかり忘れてました。 2. それと砂。レジン200gに砂200g入れても400mlにはなりませんでした。そりゃそうだ。重さと体積の話ですよね。そういえばセメント混ぜるときも砂入れても出来上がりは水の量プラスちょっとみたいな感じだったの忘れてました。 3. んで最後にアクリル絵の具。これ全然ダメだわ。今度違う塗料試してみます。アクリル絵の具って水性なんですが、ポリエステルには全然溶けないみたいなんですよね

しかし自分でシェイプしたホールドが形になるってめっちゃ面白いな。どんどん作ろうと思います。 塗料や原型についても色々試してみているので、また別途記事にします。

2013/01/25

Make My Climbing Holds #2 / クライミングホールド自作(シリコン型編)



前回の続きです。
さて今回はフォームで作ったホールドの原型をシリコンで型取りしてみようと思います。シリコンなんて触ったこともないのでネットで適当に安いのを選んで買ってやってみました。そしたら思わぬ落とし穴があったのですが、それは後述します。

まずは前回作った原型に、ボルト用の穴を開けます。適当なドリルビットを用意してまずは下穴を開け、そこに実物のM10キャップボルトをぶっさして穴を広げました。 


上部にはボルトの頭が入るスペースも用意します。これもキャップボルトそのものでグリグリやりました。だいたいこんな感じで出来るんじゃないかな。


そしたら次にシリコンを流し込むために、ホールドの周りに壁を作ります。まずグルーガン/ホットボンドを使用して、適当な板(プラベニヤを使用)に原型そのものを貼り付けます。これは結構ちゃんと貼りつけたほうがいいです。そしたら次に以下のように周囲を覆っていきます。この壁の高さはホールド原型の一番高いところより5mm以上は高くしたほうが良いようです。同様に周囲の壁も原型から5mm以上は離したほうが良いようです。が、離し過ぎるとシリコンが無駄になるのでここは真剣にやりましょう。壁をグルーガンで底板にしっかり貼り付けます。これを怠るとシリコンが漏れますのでここも大切です。


さて、今回はモデラーズストアというお店で買ったこのシリコンを使います。何しろ安かったので。1kgで1,900円くらい+送料。小さいほうがカタリスト(硬化剤/触媒)です。


 開けてみるとこんな感じ。


どんだけの分量が必要かわかりませんので、 とりあえず250gほど使ってみます。適当なプラカップがあったのでそれを使いました。


これに5%分の硬化剤を混ぜます。だいたいこんなもんだろ。


気泡があまりできないようにゆっくり混ぜましょう。一応作業時間は40分という事になっておりますが、早くしたほうがいいに決まってるんでしょうね。

 

 先ほど作った原型の型枠の中にシリコンを注ぎます。
 

ボルトの穴から気泡がポコポコ出てきます。


んでこんな感じ。



今回2つ作りました。これ2つでシリコン700gくらい使っています。ひえー、型ひとつあたり750円くらい!高い!たくさんホールド作らないともったいないなこりゃ。というかなるべく節約するように型枠作る必要があるな。


んで朝まで待ったらこんな感じで固まりました。


早速原型を取り出してシリコン型とご対面です。原型はもうぶっ壊して取るしか無いのが若干もったいない。


綺麗に全部取れると思っていたんですが、ここで想定外の事態が。どうもシリコンがフォームに浸透してしまっていて、数ミリのシリコンとフォームの融合した層ができてしまっている。。。


シリコンについては素人なので推測ですが、おそらく以下の2つの理由からこうなってしまったのだと思います。
  1. ウェットタイプのフォーム(生花用)を使用した
  2. 粘度の低い(9000)シリコンを使用した
あとから調べてみると、参考にしていたサイトで使用してるシリコンの粘度は16000と今回使ったものよりはもっとドロドロしているようです。シリコン使い比べた事が無いのでわからんのですが、海外サイトでフォームがこうなった事例が全然見つからなかったので粘度の違いが原因じゃないのかなあと。次回は粘度の高いシリコンを使って試してみようと思いますが、2kg同じシリコンを買ってしまっているので、残りは粘土で原型を作ってそれの型取りに使用するしかないかな。

まあとにかく言えることは、最初は小さいホールドで試せって事です。シリコンもったいない。

ともあれ、1時間半くらい爪でシコシコこすってやっと以下の程度まで綺麗になりました。もうギブアップ。一応フォームの層とシリコンの層ははっきりと境目がありなんとか原型のシェイプは保持できているようです。なんだか薄汚いですが、とりあえずフォームのテクスチャはシリコンに残ってもいるようです。


しっかしシリコン型についてはかなり研究の余地があるなー。粘度なんてスペック全く気にしてなかったよ。とりあえずこのタイプのシリコンは使い切ったらもうやめておこう。造花用のドライタイプのフォームだとどうなんだろう?とも思うけども、また浸透しちゃったら剥がすの死ぬほど面倒なので試さないでおきます。。。

そもそもホールド買う金が無いので自作してるはずなんですが、コスト相当かかってるなー。原型用のフォームからシリコンからポリウレタン樹脂からアクリル絵の具まで買って1万円弱使っちゃってますからね。。。これで30個以上はホールド作らないと全然自作のコスト面でのメリット無いんですよね。うーむ。まあ自分で作ったホールドが完成したら相当楽しくはなるとは思うのですが。

次回はこれを使って樹脂を流しこんでホールドを作ってみようと思います。

2013/01/23

Brick Oven D.I.Y. Coming Soon / 石窯近日完成予定



ちょっと挫折そうになって2ヶ月くらい放置しちゃいましたが、最近またコツコツ進めてます。 あとは上段の調理室に扉つけて、壁埋めて、ドアに把手とかつけて、煙突つけたら完成。何が面倒だって冬はセメントが全然乾かないところかな。。。あと煙突を8mある屋根の上まで伸ばすのがやたら大変そう。。。

2013/01/19

Climbing Mat / クライミングマット



プライベートウォール用に注文していたクライミングマットが届きました。今までキャンプ用のエアマットを敷いてやっていたのでいつ壊れるか心配でしたが、300mm厚のこれならかなりの安心感。あとはホールドさえ揃えばもう完璧。

今回マットはこちらにお願いしました。ウレタンを取り扱ってる業者さんで、カバーを作成してくれる業者も紹介してもらいました。

ウレタン加工・スポンジ販売 クッション材・吸音材・防音材|ストライダー社

カバーですがターポリンっていう店舗のテントやら横断幕に使われる素材を使うんですが、これはD.I.Y.は諦めました。普通のミシンで縫える自信が無かったです。というかミシン使い方わかんねーし。素材だけなら1万円以下で出来そうなのでかなり悩みましたが、結局オーダーして作ってもらうことにしました。

荷物はこんな感じで届きました。 でかい。


早速開けてみます。折りたたみできる構造にしたので、1000x1000x300のウレタンが2枚。こういう色とは思わなかった。


そんでもってカバー。黒にしました。


ではカバーをかぶせてみます。


折りたたみ部とジッパーはこんな感じ。しっかりしてます。


両サイドにつけてもらった取っ手の部分。


よいしょよいしょとカバーに入れていきます。


ピッタリのサイズ。


あとジッパーを閉めれば完成。


おお、かっちょいい。


早速使ってみましたが、流石に300mm厚もあると安心感が違います。これで安全に遊べるようになりました。

ちなみにこれ、凄くお金がかかりました。ウレタンとカバー合わせて4万円くらい。ウォール本体と変わらない。それでもネット中と他のツテも全て使った中での最安値。でも背負えるタイプのクラッシュパッドが100mm厚とか150mm厚でサイズは小さくて同じくらいの価格することを考えると、まあ妥当かなとも思います。しかしすげー贅沢だなって感じは否めません。

ちなみにちょっとだけ使ってみたのですが、地面側の特に角の部分はいきなりダメージ受けます。一応屋外用って事で作ってもらったんだけどな。。。


案外すぐに破けたり穴が開いたりするんじゃねえの、と心配しています。。。外で使うものだから当然ダメージ受けるんですけどね。思ったよりターポリン傷つきやすいなって。まあしばらく使って様子を見てみます。

<追記>

結局ダメージが心配なので、黒いガムテープを買ってきて予め下になる部分の補強をしました。かなり出来のいいカバーなので、結構傷つくことに神経質になっちゃってるのかもしれません。

買ってきたのはこれ。500円もするんすよ。


んでこんな感じで補強。


二重にしました。これでしばらく安心。ただベタベタになったりはしそう。


ちなみに作ってもらった業者に問い合わせてみたところ、結構砂利やコンクリートの上でハードに使用している例が多いけれど破けたことは余程の突起物でもない限り無いという事でした。ターポリンは中に繊維が入っているためそう簡単には穴は開かないようです。それと、色が黒なので擦り傷が結構目立つみたいですね。

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