さて今回はフォームで作ったホールドの原型をシリコンで型取りしてみようと思います。シリコンなんて触ったこともないのでネットで適当に安いのを選んで買ってやってみました。そしたら思わぬ落とし穴があったのですが、それは後述します。
まずは前回作った原型に、ボルト用の穴を開けます。適当なドリルビットを用意してまずは下穴を開け、そこに実物のM10キャップボルトをぶっさして穴を広げました。
上部にはボルトの頭が入るスペースも用意します。これもキャップボルトそのものでグリグリやりました。だいたいこんな感じで出来るんじゃないかな。
そしたら次にシリコンを流し込むために、ホールドの周りに壁を作ります。まずグルーガン/ホットボンドを使用して、適当な板(プラベニヤを使用)に原型そのものを貼り付けます。これは結構ちゃんと貼りつけたほうがいいです。そしたら次に以下のように周囲を覆っていきます。この壁の高さはホールド原型の一番高いところより5mm以上は高くしたほうが良いようです。同様に周囲の壁も原型から5mm以上は離したほうが良いようです。が、離し過ぎるとシリコンが無駄になるのでここは真剣にやりましょう。壁をグルーガンで底板にしっかり貼り付けます。これを怠るとシリコンが漏れますのでここも大切です。
さて、今回はモデラーズストアというお店で買ったこのシリコンを使います。何しろ安かったので。1kgで1,900円くらい+送料。小さいほうがカタリスト(硬化剤/触媒)です。
開けてみるとこんな感じ。
どんだけの分量が必要かわかりませんので、 とりあえず250gほど使ってみます。適当なプラカップがあったのでそれを使いました。
これに5%分の硬化剤を混ぜます。だいたいこんなもんだろ。
気泡があまりできないようにゆっくり混ぜましょう。一応作業時間は40分という事になっておりますが、早くしたほうがいいに決まってるんでしょうね。
先ほど作った原型の型枠の中にシリコンを注ぎます。
ボルトの穴から気泡がポコポコ出てきます。
んでこんな感じ。
今回2つ作りました。これ2つでシリコン700gくらい使っています。ひえー、型ひとつあたり750円くらい!高い!たくさんホールド作らないともったいないなこりゃ。というかなるべく節約するように型枠作る必要があるな。
んで朝まで待ったらこんな感じで固まりました。
早速原型を取り出してシリコン型とご対面です。原型はもうぶっ壊して取るしか無いのが若干もったいない。
綺麗に全部取れると思っていたんですが、ここで
想定外の事態が。どうもシリコンがフォームに浸透してしまっていて、数ミリのシリコンとフォームの融合した層ができてしまっている。。。
シリコンについては素人なので推測ですが、おそらく以下の2つの理由からこうなってしまったのだと思います。
- ウェットタイプのフォーム(生花用)を使用した
- 粘度の低い(9000)シリコンを使用した
あとから調べてみると、参考にしていたサイトで使用してるシリコンの粘度は16000と今回使ったものよりはもっとドロドロしているようです。シリコン使い比べた事が無いのでわからんのですが、海外サイトでフォームがこうなった事例が全然見つからなかったので粘度の違いが原因じゃないのかなあと。次回は粘度の高いシリコンを使って試してみようと思いますが、2kg同じシリコンを買ってしまっているので、残りは粘土で原型を作ってそれの型取りに使用するしかないかな。
まあとにかく言えることは、
最初は小さいホールドで試せって事です。シリコンもったいない。
ともあれ、1時間半くらい爪でシコシコこすってやっと以下の程度まで綺麗になりました。もうギブアップ。一応フォームの層とシリコンの層ははっきりと境目がありなんとか原型のシェイプは保持できているようです。なんだか薄汚いですが、とりあえずフォームのテクスチャはシリコンに残ってもいるようです。
しっかしシリコン型についてはかなり研究の余地があるなー。粘度なんてスペック全く気にしてなかったよ。とりあえずこのタイプのシリコンは使い切ったらもうやめておこう。造花用のドライタイプのフォームだとどうなんだろう?とも思うけども、また浸透しちゃったら剥がすの死ぬほど面倒なので試さないでおきます。。。
そもそもホールド買う金が無いので自作してるはずなんですが、コスト相当かかってるなー。原型用のフォームからシリコンからポリウレタン樹脂からアクリル絵の具まで買って1万円弱使っちゃってますからね。。。これで30個以上はホールド作らないと全然自作のコスト面でのメリット無いんですよね。うーむ。まあ自分で作ったホールドが完成したら相当楽しくはなるとは思うのですが。
次回はこれを使って樹脂を流しこんでホールドを作ってみようと思います。