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2018/10/13

The 26th Japan Mountain Endurance Race / 第26回日本山岳耐久レースハセツネCUP



初のハセツネに参加してきました。言わずと知れた国内でも最も有名なトレランレース(厳密に言うとトレランレースとは違う)です。と言っても色々ありまして、全部歩いてゴールしました。話すと長いのでせっかくなのでブログにしておこうと思います。ちなみにさっきも言いましたが、長いです。内容もハセツネを全部歩こうと思ってるハイカー以外にはあまり参考にならないと思います。そして後半余裕がなくて写真がなくなりますw

DNSかどうするか

いきなり何言ってんだ、お前ハセツネ出たんじゃねえのかって話なんですが、実はレースの1ヶ月前に左の第五肋骨をとあるバカげた事故で骨折をしておりました。ほとんど治癒してはいるのですが、トレイルを走ると5km程で痛みが出てきます。ロードは10kmを閾値以上で走っても痛みが出ないので、いかにトレランがロードとは異質の運動であるか、体幹の捻りが発生しているのか、などこれ一つだけでブログが書けるようなトピックなのですが、そこは今回割愛しまして、要するに怖気づいていました。痛みが出るのを覚悟で出場してマジで走って結局痛くてDNFするか、それとももう痛くなるの怖いからDNSするか、そんな感じでレースの1週間くらい前までウジウジしていました。そんな時にトレラン仲間の一人から、「それなら全部歩いたら?制限時間24時間だし、もともと登山レースだし。」と言われて、なんだか突然気が楽になりました。DNSする情けなさと骨折をおしてでも走る恐ろしさとを上手に妥協する案だと思いました。というわけで、人生初のハセツネはハイカー枠(って勝手に言ってるだけ)での参加と決めました。要は一切走らないで完歩を目指してみよう、と。

* DNSはDo Not Startつまり出走せず、DNFはDo Not Finishつまり完走せず、の略語です。

準備

何しろハイカー枠なので、そういえば奥多摩湖から高尾まで50kmくらい1日で歩いた事あるし、って感じで、あまり真剣に準備をしませんでした。はい、舐めてました後悔しました。更には試走もしませんでしたし、ぶっちゃけコースもよく覚えませんでした。ハイクなんだからどうにでもなるだろう、という感じで。つまりなんにも準備していません。これについては本当に反省しています。で、前夜から当日の朝にかけて装備を揃えました。

なんというかハイクとランの装備が適当に混ざったような感じになりました。ざっくりとリストすると(っていうかこういうの好きなので)、
  • バックパック: ゴッサマーギア タイプ2サック
  • サコッシュ: WANDERLUST EQUIPMENT カンパラパック(キューベン)
  • シューズ: Inov-8 X-Talon 200
  • ウエストライト: ウルトラスパイア ルーメン600 2.0
  • ヘッドライト: レッドレンザー風のAmazonで$20だった560ルーメンのやつ
  • レイン/防寒: OR ヘリウム2、 mont-bell バーサライト
  • 火器関係: Fire-Maple FMS-300T、 チタンマグ300ml、 残りの少ないガス缶
  • 給水関係: プラティパス 2.0Lハイドレーション、 Elite Bottle 550ml
  • 食料: カレーメシ x2、トレイルミックス 300g、バー 4本、計約3400kcal
  • その他: 救急キット、手袋、ゲイター、靴下、ボウモア12年(だいじ!)
サコッシュやらストーブを持って行くあたりに私はハイカーですよっていう免罪符的な何かを感じる装備です。右上のミッドレイヤーは直前で持っていくのをやめました。大事なものを忘れててあとで困ったりもします。適当なパッキングは良くない。

レーススタートまで

当日朝パッキングを終わらせまして、トレラン仲間の車に便乗させてもらって会場に向かいました。俺はハイカー俺はハイカーと心の中で唱えながらも、あれだけトレイルランナーがいる会場では若干、というかかなり気圧されます。わかってもらえると思うんですが、みんな自分より速そうだし怖そうに見えるじゃないですか?走らないって決めてても意識してしまうのはバカみたいな話です。で、受付を済ませて各ブースを軽く冷やかしてから着替えて体育館に荷物を置いてスタートを待ちます。うわあめっちゃランナーいるわ。ですが、俺は今回ハイカー枠(?)なので、最後尾スタートをしようとグラウンドの後ろの方に佇んでいました。すると、ほんの数名ですがランナー装備じゃない人たちを見つけて - 70Lくらいのザックにネギをつけてる人とか、あからさまにランナーじゃないような人とか - なんというか親近感というかハセツネというレースの懐の広さを感じました。そんなこんなでスタート直前に列を前に詰めるようにアナウンスされてそれに従いました。

スタートから今熊神社

スタート前の整理で列を詰めたらいつのまにか後ろに人が沢山増えてて、100人以上いたみたいです。まあいいか、どうせ最初のロードで全員に抜かれるだろう、などと考えてると13:00、スタートです。つっても行進はとてもゆっくりで、周りの人達も和気藹々でみんな楽しそうです。なるほど、このあたりの位置だとグループで楽しもうみたいな人達が沢山いるんだな、などど考えながら進みます。
ゲートをくぐる迄に5分弱かかったんじゃないかな?上田瑠偉選手とハイファイブして(上田瑠偉?よく知らねーよ選手が好きで山走ってるわけじゃねーよ、とかいつも思ってたんですが、スキンシップしてもらうと一撃で好きになりましたw 山走るの速いし顔小さいしスタイルもいいしカッコいいなあ、とw)、ロードの区間が始まりました。混雑していますが、周りのみなさんは走り出します。ですがほら俺ハイカー枠なので、ここは冷静に歩きます。俺サコッシュつけてるし、走れないし。ここで後ろにいたかなりの人達に抜かれますが、24時間もあるので気にしない。レースが始まりました。すぐ前方にこれまた全く走ろうとしない人がいます。仲間。

川を渡って右に曲がると緩やかな傾斜が始まりました。そうするとすぐに渋滞が始まりました。13:15から渋滞。
まだ15分しか歩いてないけど林道を三列縦隊です。間欠的に進んだり止まったりの繰り返し。これはこの先でシングルトラックになって順番に進んでいるからですね。無理に抜かすような人もいなくて、皆さん良いお行儀。そばにいたハイカー風のおばさんが「去年は40分かかったのよこの渋滞」とか言ってました。でも実際は今熊神社手前の舗装区間に出るまでに1時間くらいかかりました。この区間はまともなペースで歩けてすらいないので疲労はゼロですが、とにかく暑いなーサングラスしておいて良かったわーとか思ってました。それと、沿道の太鼓の演奏や応援の人達がたくさんいて嬉しい気持ちになってました。ここで持ってきたバーを1本食べた気がします。まだ美味しく食べられました。その後舗装区間に出るとやっと自分のペースで歩けたのですが、また後ろから来た人達に10人くらい抜かれました。まだどのくらいのペースで歩こうか決めかねてるうちに、今熊神社に到着したのが14:20。

今熊神社から醍醐丸

神社の鳥居をくぐると石段が始まります。
この石段の先でシングルトラックになるまでの間に何人か前を歩いてる人をパス。そしてここからまた渋滞。この後確か入山峠までずーっと渋滞だったんじゃなかったかな。入山峠の予備関門が3時間の16:00なのに通過が15:36だったので焦る。これ歩ききれるのか?ここでやっと1/10。

この間平坦部と下りはずっと渋滞行列状態。前にいたマーシャルの人としばらく会話をしてみたり、周りの人の会話を聞いたりしながら歩きました。しかしみんな話す内容がどこの100マイルに出たとかあのバーチカルに出たとかそんなのばかりで凄いな。上りになると途中で立ち止まったり極端にペースが落ちたりする人がいたので、上りでペースが合わない時は抜いて、下りと平坦部はおとなしく歩くって感じでリズムを確立しましたが、それでも醍醐丸まではわりと上りでフラストレーションが溜まったかな…俺はハイクなので当然遅いんですが、上りのペースがこの位置だと全然合わなくて。あと、まだ10kmなのに上りで心拍上がりすぎて立ち止まったり、各小ピークには寝転んでる人がいたりでビックリしました。この後ずーっとこの光景なのですぐに麻痺するんですけどね。

確か醍醐丸に着いた時は既にライトを点けてたな?どこで日が暮れたんだっけなー、とGPSのログを見ますと、市道山分岐の手前あたりのようです。今回ラン用にあつらえた腰ライトとヘッドライト合わせて1160lmですが、とりあえずまだ薄暗いうちは腰ライトのみ点灯してました。さて醍醐丸到着18:05。ここから笹尾根です。

醍醐丸から浅間峠

やっと15km。まだまだなげーなー、とか考えてました。ただこのあたりから列がバラけてくる事が多くなってきて、だんだん自分のペースで歩けるようになってきました。しかしそれにしても、自分で決めた事なんですが、下りも全く走らないってのはとんでもない足枷でした。小走りも完全に禁じていたので、単に歩きかたが下手なのもあるんですが、毎回ブレーキかけてる感じで着地の衝撃も大きいし、効率が良くないですね。いやお前そんなら走ったらええやん?って思いますよね?いや、そうなんですけど、もちろんそうなんですけど!でもこのバカな拘りを捨てちゃって、ハイカー枠だとか豪語したのに都合よく下りだけちょっと走ったりしたら、そんならお前なんで全部走らないんだよ?ハイカー枠とかビビっただけだろ?(これは確かですが)どっちつかずな事すんなよ、少しでも走るならちゃんとランナーで(?)出ろよ、仲間もみんな頑張って走ってんだよ?って自分の事が許せなくなると思ったんですよ。いや、思ったんですよ真剣に。なのでなんだか知りませんがその純潔とも言える拘りだけは、絶対走らないって点だけは守ろうと思って思いつめてました。完全に頭がおかしくなってますね。でもまあつまりそういう誰にも共感してもらえないかも知れない理由で走りを封印してました。

さて醍醐丸からの笹尾根です。ここは歩いた事があって馴染みのある区間なんですが、奥多摩側からしか歩いた事がないし、夜だわでほとんど未知のトレイルと同じでした。このあたりでハイカー枠だとか言ってちゃんとコースについても理解しないで出場してる事を後悔し始めます。舐めすぎでした。浅間峠まで行くって言っても、地形も高低差も全然わからないトレイルを歩きづけるのはしんどい。当たり前の事ですね。今回固形物しか持って来ていないのですが、もう醍醐丸の前あたりから、何か口にするたびにハイドレーションの水をひとくち含まないと咀嚼すら出来ない状況でした。Apple Watch上のiSmoothRunで距離を確認してたのですが、もう時計を確認する頻度が高くなりすぎて、えっまだ200m嘘だろバカGPS、とか罵ってました(ゴールしてみると2kmの誤差しかなかった、というかハセツネマップの精度も微妙なので正しく計測されてたのかも)辛いなあでもまだ1/4くらいだぜ?とか考えてました。浅間峠でリタイアしちゃおうかなーそれ超名案だなあ、いいねそれ浅間峠でリタイア、それいいなあ、とかも考えてました。このあたりから下りで左足の親指がすごく痛みだして、右の腰も痛み始めました。

醍醐丸過ぎてしばらくのところで某トレランショップの店員さんに追いついて抜かしました。初の知り合いで少し嬉しかったです。そしてこのあたりではずっと40〜50代男性の3人組の後ろを歩いてました。その人達の会話を聞いてたらやはり知り合いのなんちゃらさんがなんとかに出た後武尊も走ってハセツネも走ってるだとか、先頭のタカハシさんは10年前に14時間で走ったとか、出るわ出るわ。トレランの世界はディープだなあ、と思いながらかなりの距離をこの人達と歩きました。この人達が、「この辺に水場あるよな?」とか言ってましたが、それ浅間峠の先だし、それ飲んだら失格じゃん、とか思いながら。浅間峠の手前あたりの急登部でこの3人組が休んでいたので、そのまま抜かして浅間峠を19:40に立ち止まらずに通過。いやあそこ居心地良さそうだから止まったら再起不能だと思って。浅間峠に20:00までにつけたらいいなあと漠然と考えてたので嬉しい気分でした。んじゃま次はとにかく三頭山まで頑張るべ、と歩き続けました。

浅間峠から三頭山

このあたり辛かったなあ。一番辛かったかも。まだ半分終わってないって言うのが永遠を感じさせてれて疲れますね。今回ハイドレーションに2Lの水とボトルに550mlのポカリと予備のいろはすを担いでたのですが、この時点でポカリ完売、ハイドレーションも半分くらいかなあと思ってました。今回大好きなカレーメシをジップロックに入れて、月夜見で食おうと持ってきてたんですが、この区間でずっと考えていたのは、「ジップロックに水入れて、そのジップロックを短パンの中に入れて股間で温めながら歩けば、30分くらいで食えるようになるよなあ?いいアイデアだなあカレーメシ食いながら歩けるなあ。アヘアヘ。」って事でした。いやそれ超名案だよ!いつやろうかなあとかずっと考えてました。結局最後までやらなかったんですが。ああ疲れてんなあと思って、自分のGPSで30kmになった地点(たぶん丸山の前後、ハセツネ的には28kmあたり)で5分座って休みました。これはすごく助けになったなあ。そのまま寝たい誘惑が凄かったなあ。色々痛むのでロキソニンを服用。結構効いて助かったのですが、この後癖になってしまいました。

なんとか歩き始めたら、またさっきの3人組の後ろなんですよね。なんか嬉しくなっちゃってコソッと後ろを歩いてたんですが、その後また急登で休んでたので抜かしてその後は一度も見かけませんでした。完走したのかな?で、休憩が癖になっちゃって、三頭山手前のGPS35km地点でも5分座って休みました。そしていよいよ三頭山の登りですが、あーこれえげつないなあと思いながら、淡々と同じペースで上り続けました。登りは右足の親指も痛くならないしはっきり言って好きです。ちなみに今回は心拍が150を超えないように歩いてました。そんなその時ですね、凄い事に気づきました。トレランしたりハイクしたりしてる時って普通におならが出るじゃないですか?で、結構みんなブッ、ブッ、みたいにしてますよね。で、俺ももよおしたので放屁したんですが、何が凄いって一切音がしないんですよ。スカッ、スカッ、ですよ?この時思いましたよ俺は。ああなんかハセツネって俺の肛門の開閉状態まで操っちゃうんだなと。とても素晴らしい接合状態になってるので、一切音もしないでおならができるんだなと。ちなみにこの現象はゴールまでずっと続きました。でもなぜかハセツネ終わったら魔法が解けたように音がするので、やっぱハセツネマジックだなあ、あれは。あのままだったら生きやすかったのにな。

脱線しました三頭山の登りでしたね。あれね、避難小屋の手前の偽ピークがムカついたムカついた。さらに避難小屋から山頂まで結構あるのもムカついた。さらに山頂に着いたらやたらテンションの高いスタッフの人が「ここからここから!上げていきましょう!」とか言いながらフィストバンプ(グータッチの事です、はい)してきたのでさらに理不尽なイラつきがこみ上げましたw 三頭山の山頂もノンストップでスルー。この時点で23:30。うおお浅間峠から4時間も立ってるじゃん、それでやっと半分、やっと最高地点。あー早く月夜見行きたい。

三頭山から月夜見

まーこのあたりでですね、なんというかトレランする自信を失ってました。おいこれ歩いてこんだけ辛いんだから、絶対走るとか無理だろ死ぬだろ。前の方で走ってる奴ら超人かよ、普段何食ってんだよ、とかブツブツ言ってました。あー俺は失敗作だ、山も走れずにあまつさえ歩いても泣き言こぼしてるカス野郎だ、とか言ってました。いや、実際そんな事ないんですよイイ奴なんですよ。でもこのあたりでめっちゃネガティブな思考パターンに陥ってました。

三頭山からずっとあー月夜見行きたい月夜見行きたい、もうずっとそんな感じでした。ですが三頭山から月夜見まで6kmもあるって聞いて若干絶望。もうこのあたりだと時速3km以上で歩けていたのですが、げええまだ2時間もあるの?って感じでした。しかも鞘口峠までの下りが急でキツい。当然ずっと歩いてるんですが、どうも折り返しを過ぎて周辺のみなさんも疲れてきたみたいで、登りで抜かす頻度が増えます。ですが俺は下りで走らないので、また抜かれます。で、登りでまた抜きます。ってだんだん面倒になってきて疲れました。それにさー、鞘口って蛸口っぽくない?ってずっと考えてました。でもまあ1.6kmくらいなんですぐつきましたが、またここで5分休みました。ロキソニン。もう病みつき。本当だったら常にどの箇所でも20分位休みたかった。でもなんとか月夜見まで頑張るぞーと奮起して、鞘口峠からの登りを頑張りました。でもその後案外下り基調で、さらに月夜見手前でロードの区間あるじゃないですか。今までペラいソールのトレランシューズで突き上げに苦しんでたので、なんかロードのアスファルトの表面が暖かかったなあ。今ならサブ3できるわ、とか完全に嘘なんですけど考えてました。で、ついに月夜見です。月夜見到着1:10。

あ、後半どんどん内容薄くなってるの気づきました?そうなんですよ、記憶も薄くなってきててw まあここまで読んだのだからお付き合いの程を是非。ちなみに水はこの時点で2.5L飲んだつもりでいました。

月夜見にて

月夜見!なんだよここは天国かよ。
明るいし、何しろ水かポカリの配給が受けられる。中央にあるブルーシートには選手が大量に横たわっていましたので、ブルーシートに腰を下ろしたら気持ちよさそうだなーと思いながら、駐車場の端っこのあたりに腰を下ろします。食事だ食事。おもむろに火器を取り出します。ハイカーなので。
隣の選手がギョッとしてましたが、ストーブに火をつけて早速お湯を沸かします。ちなみにこのガス缶は家にあった中で一番残量が少ないULガス缶です。ハイカーはハイカーですがどっちかって言うとULハイカー気味ではあるので、今回はコッヘルの代わりにチタンマグで。お湯を沸かしながら確認してみたらハイドレーションにまだ500mlほど残っていたようで、ここまで水の消費は2Lというところで500ml予想より少ない消費でした。で、いよいよお湯が湧いたのでカレーメシ作るぞってところで、肝心のカレーメシが見つからない。え?マジで?俺何のためにお湯沸かしてるわけ???バックパックの中全部ひっくり返しても入ってない。動転して隣の選手に「俺今お湯沸かしてるんですけど、何も食い物持ってませんでしたよわはははは!」って話しかけそうになりました。家の玄関に転がっているカレーメシの姿が見えました。終わった俺のハセツネ(ハイク枠)。月夜見にて死す。

だがそこは冷静な俺の事。リタイアして当然のこの状況ですが、再度荷物を検めました。やっぱりない。そうしたら、目の前に転がっている火器の入っていたスタッフサックの中にカレーメシが入ってるのを見つけました。このときの安心感は今回のレースで一番でした。よかったああああ。

お湯が湧いたのでカレーメシにお湯を注いで5分待つ間に水を貰いに行きました。ちなみに下の写真の左に写ってるWANDERLUST EQUIPMENTのスタンドコジー、これマジで便利なんでオススメです。
ボトルに水とポカリを250mlずつ、ハイドレーションに水とポカリを500mlずつ入れてもらいました。メジャーがあるわけじゃないので目分量で250mlを注いでくれたスタッフの方に感謝。ちなみにどういう根拠があってポカリの水割りにしたのかは自分でもわかりません。なんか凝った事したかっただけかも知れません。

はい、水を貰って戻るとカレーメシができてました。かき混ぜるとうまそうな香り。
俺いつもカレーメシ食ってんなあ。OMMでも最近カレーメシだし、この前の八ヶ岳縦走でもカレーメシだった。でもいいんです。超うまいから。はい、いただきます。あーん。
やばいクソうまい。有り体に表現して、クソうまい。超スピードで食ってしまいます。ちなみにどうでもいい情報ですがこのスプーンは竹製でカレーを食うにはベストな組み合わせですので皆さん参考にしてくださいね。

ごちそうさまでした。やはり温かい食べ物は格別ですし、カレーメシクソうまかった。そしてここで!
持ってきたボウモア12年をひとくち含みます。クゥ~効く、体が燃え上がる!もっと早く飲んでおけば良かったーきっと歩く気無くなったけども。ところで酒はダメって書いてなかったよね?イヤフォンはだめだけどアルコールは問題なかったはず。

ここまで月夜見到着から20分。くつろいでるなー。ついでにもうちょっとゆっくりしようと横になりました。20分だけと決めて。うとうととちょっとは眠れたような気がします。20分後気合で体を起こして、貰ったばかりのポカリの水割りを早速200mlくらい飲んで月夜見を出発しました。滞在45分。45km歩いたぞーもう残り少し。

月夜見から大ダワ

この区間の記憶が曖昧だな。。。ここから御前山への上りが始まるはずだったのに、月夜見出た瞬間から下りだったのが嫌だったな。それと、この近辺で腰ライトの電池が切れかけてることに気づきました。えっ?連続点灯時間8時間って書いてあったじゃん?しかも2600mAhの電池ででしょ?俺が使ってるの3400mAhの電池だよ?なのになんで8時間くらいでもう電池切れるわけ?ウルトラスパイアって馬鹿なの?しかもこの腰ライト、仕様なのか壊れてるのかわかりませんが電池が減ると最小限の光量になった上に、スイッチ操作に反応しなくなります。つまり、消すことができない。マジで迷惑。この後ゴールまでずーっと小さな光が灯ったままでした。しかもですね、ゴールまで電池がもつと思っていたので、予備電池持を持ってきていなかった。スペックを信用しすぎました。ここから先ヘッドライトだけで歩くわけですが、こっちも切れたらおしまいなので、光量を落として歩く事にしました。結論から言うと明るくなるまでヘッドライトの方は電池がもったので助かりました。こっちも同じ電池容量で40lm暗いだけなのに不思議。

御前山まではそんなに辛くなかった気がします。お腹も膨れたし休憩も取ったしで結構回復してたのかも知れません。ただこのあたりではずっと次の水場の事ばかり考えていました。御前山の山頂でスタッフの方に聞いたところ、水場まで10km位と言われて軽く絶望。だって10kmって3時間位かかりますからね。もう泣き言ばっか。まあでも大ダワまでは下りなのでね。御前山を過ぎてるので、後は大岳山さえやっつければ御岳山と日の出山でおしまいだーと思うとやる気も出ました。大ダワ到着4:05。トイレで用を足してアスファルトに5分横になりました。

大ダワから大岳山

御前山と大岳山は以前に歩いたことがあるのですが、今回はナイトハイクだからあんまり歩いた記憶が当てになりません。ちなみにずっと「おおたけやま」って言ってたんですが、大ダワのスタッフの方に大岳山までの距離を聞いた時に「おおだけやま」と濁るんだなって初めて知りました。さらに言うと御前山も最初は「おまえやま」だと思っていましたから、いかに山の名前が難読であるかのいい証左になるかと存じます。

今回ポールは持たずに歩いていたのですが、大ダワを過ぎた辺りでとてもいい感じのLEKIが落ちてるのを見つけました。LEKIって言ってますけどただの木の枝です。落とし物パクったわけじゃないです。これまでに何人か木の枝をポールにしてる人を見かけていたのですが、立ち止まってリズムを止めちゃうのが嫌で真似しないでいました。でも実際拾ってみたら、超捗りまくる。もっと早く拾っていれば良かった。。。次回ハセツネに出るなら絶対ポール担いで出ようと心に誓いました。当然ハイカーなのでポールの使い方は得意な方です。基本に忠実に、平坦部では後ろについて加速に使用して、上りでは傾斜に合わせて体の横か前方について脚の負担を軽減します。あと俺は下りでは一切使わずすぐに片手にまとめて持ちます。脚の負担を減らすために使うものなので、腕が疲れるくらいしっかりと使えていれば、はっきり言ってめっちゃ効率的。ここから断然歩くペースが上がりました。しかし大岳山めっちゃいいLEKI落ちてるわ。台風のおかげで沢山のLEKIがばらまかれたわけで、ありがたいなと思いました。この辺り楽しくなっちゃって、超順調に大岳山到着、5:10。しかもこの後水場あるでしょ?楽しすぎだろ。それと大岳山の手前でApple Watchの電池が切れました。24時間位は電池もって欲しいなあ。

大岳山から日の出山

水場の事ばかり考えていたので山頂をマッハでスルーして水場へ。うおおおすげえ、マジで水が出てる。この時点で500mlのボトルのポカリの水割りを飲み干していたのですが、水場があるからいいやと思って。
行列ができていて10分ほどここで待ったと思います。前に並んでたランナーの方と雑談したりと良い休憩になりました。ここでボトルに注いだ水をがぶ飲みして、さらにボトルと予備で持っていたソフトフラスクを満タンにしてハイク再開。ここを過ぎた辺りでだんだん明るくなってきたので、ライトを消灯。ここから御岳山の関門までも順調に歩けました。

この辺りから後ろから快調に走ってくるランナーに抜かれる事が多くなりました。だんだん不思議な気持ちになってきて、そんなに走れるのにどうしてずっと歩いている俺を後半のこの位置で抜くんだろう?と。明るくなってからゴールしたい人たちがいるのでしょうか?それともどこかでぐっすり寝てから走るようなカテゴリがあるのでしょうか?妥当に考えると途中でバテてたのが復活して走れるようになったという事なんだとわかるのですが、あんまりにも大勢いたので歩いている最中はずっと不思議な気持ちでいっぱいでした。

御岳山の関門も順調にパス、6:17。うおーもうあとは日の出山だけじゃん。人とは現金なもので、終りが見えてくるとどんどん余裕が出てきます。日の出山の上りもマイLEKIのおかげで快調です。もうなんか快調快調しか書いてないな。日の出山山頂6:50着。ここで装着したままだったヘッドライトと腰ライトをバックパックにしまう。ここから金比羅尾根の下りだという事は知ってたのですが一度も歩いていないので、スタッフの方にどんな感じか聞いてみたところほぼずっと下りだと教えてもらったので、日の出山を出てすぐにLEKIを自然に返しました。が、これは大きな判断ミスでした。

金比羅尾根

走りたい問題。走りたい。どう考えてもめっちゃ走れるここ。走りたい。キロ4で走れる。走りたい。みんな走ってる。走りたい。

でも頑固に歩き通しました。あんな素敵な尾根を歩いて下りるとかキチガイ沙汰ですが、そもそも一切走ったらダメとか決めてる時点でキチガイ沙汰なので仕方ないです。ただ、早歩きを極めようと思いました。トレランする自信ないとかほざいていたんですけども、来年は絶対走って出場するぞってこの時ずっと思ってました。

そして後ろから快調に走ってくるランナー問題。愚痴ります。いや、場所があればどんどん抜いて欲しいと思いますし、俺も後ろにつかれるのは好きじゃないですよ?でも両側が斜面のシングルトラックで後ろから「すみませーん」って言われても一体私は何をして差し上げればよろしいのでしょうか?それと山側から抜いていくの、あれはどういう事なんでしょうか?頭がバグっているのでしょうか?いずれ広い箇所があるわけですから、そこまで待っていただけないのでしょうか?こんな事を言ったら叱られてしまうと思うのですが、もはやこの位置にいらっしゃったらタイムとかそんなにご意識されるご必要は無いように思えるわけなんですよ。なので私をこの位置で一人抜かしても何ら大勢に影響は無いと思う所存でして、って事はつまりこの方は単に前にいる私が邪魔でそれだけで抜くのが困難な箇所でもどうしても抜きたいって事なんですよ。俺は気が短いのそいういう短絡思考がもう無性にイラついてイラついて。このようなシングルトラックで抜きたい病ランナーの方が金比羅尾根には何人もいたので大変にストレスが溜まりました。。。

LEKIロスが強かったのでまた新作LEKIを1本拾って歩きました。そんなこんなしてる間にGPSを見るともう70kmになってる。え?もう終わりじゃん?なんとなく21時間とかでゴールできるかなって思っていたのですが、頑張れば20時間切れそうじゃん、と思って加速しました。え?舗装路になったよ?もう終わりじゃん。うおおお走りてえ!(こればっか)

ゴール

最後のロードの区間を超早足で歩きます。後から見てみたらキロ6分で歩いてました。俺があまりにも不気味な歩きをしているからか、沿道にいたスタッフの方に「え、選手の方ですよね?」って言われました。あー競歩の技術が欲しいわーとか考えていた最終コーナー手前で後ろから来たランナーの方に追いつかれて、「ラストなんでダッシュしますか!」って言われたのですが、「あ、俺ハイカーなので先行ってください」って丁重にお断りしました。しかしその方は遠慮してゴールまで後ろを走ってくれていて、とても申し訳ない事をした気分。でもまあそのまま早歩きでゴール!最後まで歩き切る事ができました。

記録証を貰って見てみると、19時間40分18秒。
記録がどうとかじゃなくて、歩き切れたことがひとこと、嬉しい。

水ですが、3Lでスタートして月夜見まで2L消費して、1.5L貰った後水場で1L汲んで、それがゴールの時には1Lしか残ってなかったから、4.5L(と水場で飲んだ分)飲んだって事みたいです。食料はバーが1本とトレイルミックスが100gくらい残っていたので、2600kcalくらい食べたようです。

ゴール後会場でいただいた豚汁も大変美味しゅうございました。Tシャツも普通に使える素敵な感じです。すぐに会場を後にして、仲間の車で送ってもらって帰宅してビール飲んですぐ寝ました。

そして俺とハセツネ

翌日以降大腿四頭筋の筋肉痛が人生最大でした。下りでブレーキかけながら歩いたからだと思います。これ絶対下り走ってたらこんな筋肉痛になってない(かどうかは不明ですがそう思う)。つまりハイクはトレランより体に負担がかかる。ハイクは不健康。下りは走った方がいい。というか走りたかった。

出る前は憂鬱で仕方なかったハセツネですが、終わってみればクソ楽しかった。ちなみに一度も走らなかったおかげで肋骨の痛みも出なかった。来年は絶対に走りたいと思っています。で、その時はその時でまた直前で出たくね〜とか言うんだと思います。

2017/08/21

Make My Own 3-Season Down Quilt / 3シーズン用ダウンキルト作製




またダウンキルトを縫いましたので記録に残しておきます。今回もThru Hikerの900フィルパワーダウンキルトキットを使用させてもらいました。
  • 総重量: 265g
  • ダウン: 900FP White Goose Down x 130g
  • 生地: M50MR(シェル)、M50L(ライナー) 
  • サイズ: 縦183cm x 横122cm
*前回の900フィルパワー厳冬期用ダウンキルトのMYOGの様子はこちら

* * *

友人が持ってるマジック125を見て、ああいいなこれ軽いし自分でこんなの作れないかなと思って計画したのですが、気づけば某モンベルのダウンブランケットの影響を多大に受けたキルトになってしまいました。自分の身長に合わせて短くしてある上に、900フィルパワーのダウンを使っているので、だいたいモンベルで言う#3くらいの性能はあるんじゃないかと思います。

4.6oz、130gのダウンを用意。ホントはこんなハンパな量では売ってないのですが、お願いして売ってもらいました(スケールに115gって出てますがこれテーブルに触れちゃってるので、ちゃんと130g以上あったのを確認済です)。

まあいつものように縫います。今回ロフトが全然無いのでバッフルが要らなくて凄く楽だった。あと、ブランケット状に展開させられるようにするので、フットボックスも無くて凄く楽だった。

んでダウン封入。また風呂場でやりましたが今回もう濡らすのやめてジップロックに入れて重さ測ってってやりましたが、夏だし汗ばんでるしで死ぬ騒ぎ。

数グラムのダウンが無駄になりましたが、もう回収する元気なし。

どうでしょう。こんな感じで。スナップボタンとか色々つけて完成です。

265グラム、スタッフサック除く。奇しくもマジック125と同じ重さ。ですが、こっちはフィルウェイト130gなのでインチキ130とでも呼びますか。かつ900フィルパワー。おう、どうや。

広げるとこんなんです。色んなシーンでこれ実は便利なんじゃないかって思ってます。縫うの大変なので、房室は横に区切っただけ。

スナップボタン取り付けて、足側のコードを絞るとこんな感じ。首側はバンジーコード。

裏側。実は背中の部分のストラップまだつけてない。なかなかよろしいのでは無いでしょうか。7月中旬に松本でキャンプして使ったのですが、夏にはちょっとスペックが高すぎた気もして、ブランケット状での使用が結構ありそうだなと思いました。

あと作ってから思ったんですが、265gしかないのでダウンパンツ程度の感覚で追加して持って行けるのもいいんじゃないのかな。もう今後寝袋はそうそう縫わなくていいかと思うと肩の荷が下りた気分です。ですが、縫ってる終盤でミシンが調子悪くなって凄い困ってます。

2016/08/29

Magellan Echo Smart Running Watch / マゼランエコー スマートランニングウォッチ



最近手に入れた最高のオモチャ、Magellan Echoの話。

スマートランニングウオッチと銘打つ腕時計なんですが、単体では何の役にも立たないガラクタです。けどiPhoneのGPS記録アプリ(私はiSmoothRunで使っています。iSmoothRunはStrava、RunKeeperやNike+のフロントエンドとして使える高性能ランアプリです)と組み合わせるとめちゃ便利。iPhoneで取得できる色んな値を表示させることが出来ます。


この写真はラン用のダッシュボードで、経過時間、距離、心拍数、平均ペースを表示させてます。



更にこの写真のようにダッシュボードはiPhone上でいくらでもカスタマイズが可能で、ページの追加もできます。


この写真は昨日作ったハイク用のダッシュボードです。時刻、距離、累積獲得標高、標高を表示させてます。

iSmoothRunとの組み合わせで使用してますが、現時点でほぼ不満なし。iPhone側の電池の減りも大きな差は無いように思えます。

今までiPhoneの画面か音声頼りだったので、物凄く便利になりました。GPS腕時計よりも遥かに安価なので、ランナーやハイカーやガジェットオタクのみなさんに超オススメです。

ちなみに、同じような機能のPebbleとどちらにしようか悩みました。ですが、
  1. Pebbleは3種類の情報までしか1画面に表示できない点(Echoは4つまで)
  2. Pebbleは充電式な点(Echoはコイン型電池で公称半年持つ)
という理由からEchoにしました。


2016/04/28

Austin Spartan Sprint 2016 / スパルタン・レースに参加しました




2年前と同様に、勤務先の本社のあるテキサス州オースティンに3月末から5週間ほど滞在しています。我が社では四半期毎に社員を募っていろいろなレースに参加するのですが、今回の対象だったスパルタン・レースに参加しましたのでその事について書きたいと思います。

スパルタン・レースとは:
これまでにトレイル・レースやマッドラン、障害物競争、アドベンチャーレースを経験したことがあるのなら、ぜひ、スパルタンレースに挑戦すべきだ。これまでの障害物競争とは違い、スパルタンレースには、選択可能な様々なレベルや距離(スパルタン・スプリント、スパルタン・スーパー、スパルタン・ビースト) が用意されている。  
https://www.facebook.com/SpartanRaceJapan/videos/307782009381598 
簡単に言ってしまえば、「トレラン+たけし城」です。決まったルートを進みつつObstacleと呼ばれる障害を超えてゴールを目指します。障害は、垂直の壁をジャンプしたり、有刺鉄線の下を匍匐前進でくぐったり、バケツの中に砂利を満載して担いで歩いたり、やり投げをしたり、とにかく多種多様です。今回参加したSpartan Sprinでは、4マイル強(9キロ弱)のルートに24個(たぶん)の障害が設けらていました。全部ではないですが、以下にその内容を紹介します。

***

スタートですが、ローリングスタート形式で私は1:00pmのスタートでした。入場にバタついてスタート地点に着いたのはもうスタート寸前で、何もわからないまま走り出しました。まあ、トレランプラスアルファだろうと。つまり、良くわかってませんでした。というか、ほとんど予備知識ゼロでした。

最初の障害はWall Jump(壁越え)からの三連続でした。写真は無いです。壁をジャンプするものと、壁の下をくぐるものと、壁の中央の穴をくぐるの三点。ああ、なるほど、こういうレースか、という洗礼ですね。ちょっと気合が入りました。

その後暫くトレイルを走り、次の障害です。
なんでしょう、平均台を越えるような障害です。得に問題なくクリア。

トレイルと行っても結構容赦無いです。渡渉とか普通に出てきます。
ああ、沢登りをやっててよかったなと思いました。特に抵抗が無いので。

次に出てきたのは雲梯です。
これは軽くクリア出来ました。何が面白いって、チームで参加した場合お互いを助け合える点です。チームメイトが途中で落ちてしまいそうな場合、その足を抱えたりと助けたりできます。ちなみにクリアできなかった場合、その後にBurpeeと言われる罰ゲームが待っています。ジャンピングプッシュアップを30回、というようなものです。

ちなみにBurpeeは罰ゲームだっていうのを把握していなかったことから、雲梯をクリアしていたにも関わらずやってしまって無駄に疲れるてさらにタイムロス。。。

次の課題はなんか山状のネットを越えるやつ。
特に問題なし。

次にはめっちゃ水線通すような遡上。
これはかったるくて、左の人のように岸を走ろうかとも思ったのですが、体力回復を含めてそのまま歩行。

次にいよいよ有刺鉄線が出てきました。これは結構燃える。
途中から有刺鉄線が高く配置されるのですが、引っかからないように気を遣いました。膝も痛いです。

次にレンガのトラバース。
これはクライミングをかじっていればなんでもないです。

同様に次の障害も、
特になんということもない。

ただ、そんなことを言っているとアメリカ人の想像力に度肝を抜かれます。
なんだろう?なんで藁の標的めがけて槍を投げないと行けないんだろう?失敗するとBurpee。謎です。

そして次に、50kg以上はある砂袋を載せたソリを引っ張る謎の障害。
これは結構背筋が要求された。

そして30mはあろうかという土管の中の匍匐前進。
右に微かに見える太い土管を使うと3回Burpee。閉所恐怖症でなくて良かった。

からの、どうでもいいような
そんな障害。

このタイヤを3回ひっくり返すのは辛かった。
本能的に軽いタイヤを選んでしまい、チートした感覚。

またもや雲梯もどき。が、今回はつり輪だったり野球のボールだったり。
これはかなりしんどい。見かねた他のチームの人に支えてもらって突破。ありがてえ。そういえば、俺のチームメイトはどこに??

次に洗礼とも言えるべき、泥水突破の障害。
これは、結構いろいろ吹っ切れる。その上に、この後ゴールまでの伏線でもある。チンコの皮の中まで茶色くなるナイスな泥水。これが3連続。携帯を頭の上に持ち上げて突破。

お次はオーバーハング壁。
少なくともクライミングの心得が少しでもあれば、特に問題なし。

これはきつかった。砂利をバケツ満載にして100mほど周回する障害。えーと、なんで?
途中で女性がぶっ倒れて救護班が来たりして焦った。結構きつかった。

かなり後半戦。傾斜壁。
ロープがついてるけど、ほぼ走って登れる感じ。

次にロープを登る障害。
足がうまく使えずに手だけで登ってしまいかなり消耗。

もうほとんど佳境。ルーフ超え。
ここまで来るとゴールを見守る観客から見られるので否が応でも盛り上がる。

そして砂袋を引き上げる障害。
チームメイトがいたら楽なんだろうな。。。と思いつつ、50kgはあるんじゃないかと思われる砂袋を5m以上引き上げる。

この後頭まで潜らないと突破できない泥水プラス壁の障害(携帯は横に置いて突破)があり、そして!いよいよラストの障害。

薪の上をジャンプして、
(思ったより燃えてませんね)

そのまま泥水にドボンして、

フィニッシュ!

***

いやいやいろいろ突っ込みどころはあるんですが、なんだろうこの、マジキチなレースは。これはホントアメリカ人しかできないだろう。多分死人も出る。ていうか出てるでしょう。ただ、最高に楽しかったのは事実です。

私の場合は特に何かスパルタン・レースのためにトレーニングはしてないのですが、ランニング/トレラン経験及びクライミング経験のおかげで殆どの障害がこなせました。トレランができれば尚可、なのですが、各障害で待ち時間が発生するので純粋なスピードレースとはならないと思います。

距離的には9km弱と何でもない距離なのですが、途中に全身を使う障害が挟まれているので思ったよりも疲労は激しかったです。というか、ランの最中に全身もしくは上腕を激しく使って、更にラン、というような経験がなかったので、それによって自分の身体がどうなるのかについてはとても面白く確認できました。

謳い文句には「トレランやアドベンチャーレースを経験したことがあるなら」とありますが、必ずしもトレランやアドベンチャーレースに連なるものでは無いです。どちらかと言うと、パルクールの動きなんかがすぐに取り入れられるんじゃないかな。地図読みが必要なアドベンチャーレースとは全く一線を画するものです。だって、その障害(例えばやり投げとか)無視して走っちゃえよゴール目指せよ、って思いかねませんもんね。

ただ、我われ世代のようにたけし城の洗礼を受けていたり、サスケに興味があったりするならば、このレースは魅力的な選択肢になるかもしれません。今後(これまでにも?)日本で開催されるかはわかりませんが、アメリカ人のアホさ加減を思い知る上でとてもおもしろいレースでした。

それとですね、アメリカ人とか言い出すなら、アメリカでのなんだろう、フィットネスとかエクササイズとかの意識ってのはやっぱり日本よりはるかに高いですね。私からみても普通に太っちょのおじさんおばさんお兄さんお姉さんがこんなハードコアなレースに参加して物凄く楽しんでますし、そのように一部のアスリート以外でも楽しめるような土壌があると強く感じます。このレースが日本で開催されても近所のデブのおばちゃんは絶対参加しないし、そもそも知りもしないですよね。そういう裾野の広さは素直に感心しました。

ちなみに、私のAustin Spartan Sprintの結果は1:36:00で年代別54位、総合460位でした。よくわかりませんね。

Stravaの記録はこちら

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