2013/09/19

Make My Own Tarp - Ray-Way Tarp / Ray-Wayタープ作成




以前から興味のあったMYOG(Make Your Own Gear)に手を出してみました。MYOGの登竜門的に名高いRay-Wayタープです。初ミシンなので突っ込みどころ満載だと思いますが、非常に楽しかったので紹介します。

* * *

まずRay-Wayタープがどんなものなのかを簡単に紹介しますと、キャンプ地で屋根として使う一般的なタープ(?)とは異なり積極的にフロアレスシェルターとして使っていこうという種類のタープです。テントと同程度の暖かさや保護を得ることができて、かつ設営のバリエーションも幅広く居住スペースも広く取れる、とRay-Wayのサイトでは紹介されています。特徴的なビーク(くちばし)部がただの一枚のタープとは違い目を引きます。

購入はRay-Wayのサイトから可能です。今回僕は以下のものを購入しました。
  • タープキット(Silicone-Silver-Gray): $74.95
  • Thread-Pro(縫い糸): $7.95
  • The Ray-Way Tarp Book Essential(タープの使い方についての本): $22.95
 これに送料が$15.94かかって合計$121.79でした。送料かなり良心的だと思います(自動計算してくれる送料がおかしかったのでやりとりして修正してもらった)。 1週間以内に届きました。タープキットだけなら結構安く作れるのも魅力です。はっきり言ってこのキットの肝は作成マニュアルであり作成する寸法なのですが、自分でOMMなんかでシルナイロン買うのと同じくらいの価格であり、とても良心的かと思います。

さて、買ったからには作るっていうか縫うわけですが、ミシンに触るのは小学校の家庭科以来でかなりビビって放置していました。その間約1ヶ月。ですがある台風の週末にやることがなくて一念発起。やってみたら裁断から縫製まで2日で終わりました。もちろんクオリティは推して知るべしですが。

というわけで製作開始。


キットを開封して作成マニュアルをざっと読みます。全て英語ですが、不得手な方でも辞書を引けば特に問題はないと思います。

まずは裁断からです。マニュアルにある通りの寸法に生地を切って行きます。面倒がらずに切断する箇所で線を引いて裁断。チャコペンだと色が乗らないので家にあったサクラマイネームを使いました。


裁ちばさみでスーッと切っていくイメージでしたが、はさみを滑らすとなんか繊維がほつれるのでチョキチョキと切りました。


という裁断完了。写真はビーク部。1時間かからないくらいだった記憶。


さて裁断が終わるとミシンです。 ミシン自体は妻の実家から借りました。30年くらい前の年代物ですがフットスイッチがあって便利(縫い終わってから便利だったと知った)。

マニュアルに糸調子を合わせろって1ページ割いて書いてあるので、ひたすら調整。ミシンの説明書は既に失われていたのでダイヤルの意味とかわからずにトライアンドエラーを繰り返すもうまくいかず。端布がこんなかんじに。。。


結局ネットでミシンの説明書を見つけて下糸の通し方が間違っていることに気づいて調整完了。ふう。けどこれ結構大事だったとあとで思いました。というかミシンの基本ですか?

さて次に 折り伏せ縫い(Flat-Felled seam)の練習です。折り伏せ縫いって言葉は今ググって知りました。また端布で以下のように練習して把握。


1日目の作業はここまで。本体の縫製は翌日から。というわけでどんどん縫います。


ちなみに後でRayから教えてもらったんですが、こうやって引っ張って縫ってはいけないようです。生地がつれちゃうとのこと。なるほどそれでかー。でも押さえに任せると滑っちゃって縫い目が詰まっちゃって苦肉の策なんだよなー。引っ張らないで支える程度が良いのかな。

というわけでどんどん進めていって、ビーク部の折り伏せ縫い。


 リッジ部の末端の補強用のパッチ。小さい部品は技術が出ますなーヘッタクソ。


 本体につけたところ。いやーよく考えてありますこれ。


大体縫い終わったところ。この頃はかなり縫うのに慣れて進むのが早い。


ループやらリフターのパッチやら色々縫い付ける。丸く縫うのが難しかった。。。

そしてついに完成! 台風の雨風の弱まった隙に我慢できずに張ってみました。


いいねー。つってもこれちょっと場所が狭くてピンと張れてないんですが。

ちなみに重さはガイライン全部合わせてこんなかんじでした。472g。


雨の中シームシール前に張ってみましたが特に水の侵入はありませんでしたが、説明書にしたがってシームシールをしました。コーキング用のシリコンのクリアを買ってきて、ペイント薄め液で4倍とかに溶いて縫い目に筆で塗り塗り。


後から考えると 、筆ではなくてポンプのようなものでもう少し薄く溶いたシリコンを注いでいくような手法のほうがスマートだった気がします。はみ出ましたので。ちなみにシームシール後に重さを量ると499gでした。シリコンだけで27g?塗り過ぎな気がします。

 * * *

というわけでいざ開始してみたら一気に完成してしまったタープ作成でした。すごく楽しかったのでもっと色々作ってみたい。実際の使用感は次の週末にキャンプ場で色々試してみてまた記事にしたいと思います。つづく。

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